母性はよく聞きますが父性も最近は研究され解明しつつあるみたいです。子供を持つと確かに意識が変わりますよね。

 若い雄のマウスは子どものマウスを攻撃するが、一度子を持つと、自分の子や他の雄の子もかわいがる養育行動を取るようになる。理化学研究所のチームは、雄マウスのこうした「父性の目覚め」に重要な役割を果たす脳内の部位を特定し、30日付の科学誌に発表した。
 理研脳科学総合センターの黒田公美チームリーダーらは、子マウスを攻撃する雄マウスが、雌との交尾を経て父親になり、養育行動を取るように変化する中で、脳の部位ごとに活性化の度合いを調べた。その結果、子を攻撃している時は前脳下部にある「BSTrh」と呼ばれる領域が、養育行動を取るようになると同じ前脳下部の「cMPOA」という領域がそれぞれ活性化していることが分かった。
 さらにcMPOAをピンポイントで活性化させた雄マウスは、BSTrhの働きが抑制され、養育行動を取ることも判明。cMPOAは交尾をきっかけに、妊娠中の雌との同居や生まれた子との接触経験を通じて、活性化されている可能性が高いという。
 黒田さんは、より人間に近い霊長類でも同様の実験を始めており、「将来的には人間の父子関係の理解や支援にも、研究成果が役立つ可能性がある」と話している。 

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